2004年の6月 都内の小学校の子どもたちが全校に呼びかけて集めてくれた支援物資をもってバクーに行きました。3月にも絵と手紙、文房具の一部を運びましたが衣類やおもちゃは大量だったので運ぶことができなかったのです。利用するエアライン(英国航空)に交渉して20キロの手荷物重量制限を40キロにまで緩和してもらいました。

 ボランティア2人でバクー市内のチェチェン難民が多く住んでいる地域にある母子家庭を訪ねました(母子家庭はほんとうにたくさんあります)。半地下の狭い薄暗い部屋にこの一家は住んでいました。

9歳の女の子に双子人形を渡しました。女の子はぱっと目を輝かせ、小さな人形を抱きしめ飛び回りました。
胸が締め付けられるようなシーンでした。


 
子どもたちの手紙の中に「チェチェンではおもちゃを拾ってはいけません...」というのがありました。
 おもちゃ爆弾といってボールペンや懐中電灯の形をした爆弾が撒かれているのです。ボールペンだと思って開けると爆発する仕組みになっています。このおもちゃ爆弾で犠牲になった子、障害者になった子は数知れません。

 ある女性にたずねました。
 「おもちゃが落ちていてもひろってはいけない、とどうして厳しくしつけないの?」
 「口がすっぱくなるほど言っているわ。でも瓦礫の山にきれいなものがあると忘れてしまうのよ。おもちゃや文房具なんて見たことがないから」
 「子どもだけじゃないわ。大人だってまともな形状のものが落ちていると思わず拾ってしまう」

 

 


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