【編集者からのメッセージ】
「よくぞ生き延びて、この本を書いてくれた。」あがってきた訳を読みながら、私は、そうバイエフに語りかけていたのを憶えている。この本は、どこを切っても、バイエフの血が流れている。
驚くほどのまっすぐさと、自らの命を危うくしてしまうほどの優しさ。そういえば、背筋の伸びた明治の日本人は、こんなではなかったろうか。どうしてと問われても困るのだが、彼が柔道の達人であり、嘉納治五郎を尊敬しているというのもよくわかる。
この本を読むとき、私たちはバイエフの目を通して、チェチェンの美しい村々を、地獄のような戦場を、そして戦いの中で醜くもあり、気高くもある人々を見るだろう。彼の目は万能ではないが、一点の曇りもない。そのことは、私が保証する。(西田/アスペクト編集員)
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目次
序説 チェチェンについて
プロローグ
第一部 平和な時代
第二部 第一次チェチェン戦争
第三部 束の間の平和
第四部 第二次チェチェン戦争
第五部 米国への亡命
エピローグ
追記 彼らはいまどこに |