ズリハンの病気治療費支援募金のおねがい


2006年11月

 ズリハン・ユヌソヴァは1993年に生まれました。

 チェチェンの子どもを支援する会がズリハンと出会ったのは2003年の秋、バクーに拠点を移して活動を始めたときです。
 その頃から交流を始めていたある難民学校の校長先生に「生徒の家庭訪問がしたい」と、お願いして紹介してもらったのがズリハンの家族です。
ズリハンは出生時障害による脳性麻痺で歩けず、ずっと家の中にいました。お兄ちゃんと妹が難民学校に登校する時間になると自分も行きたい、と毎朝泣いていました。

 

 それでも当時10才のズリハンはまだ小さく、歩行器につかまって部屋の中を歩く訓練をしていましたし、本会が企画した手芸講座にも参加しました。(講師のシャフラ・アスケロヴァさんが家庭訪問して個別指導をしてくれました)。難民学校のイベントのときは、お母さんに背負われて参加するなど、何事にも積極的な子でした。

 ところが2年後ごろから様子が変わりました。上半身だけが年齢相応に成長し始めたのです。8才ぐらいで成長が止まってしまっている小さな下半身で成長した上半身を支えらなくなりました。体重が急速に増えて、お母さんが抱き上げることが出来なくなり、起こしてもらってベッドにすわるのがやっとという状態になりました。そのうちに誰かに支えてもらわないとすわっていることも出来なくなりました。
 以前は、よく笑い、冗談も言っていたズリハンでしたが、しゃべらなくなり、部屋の隅にうずくまっていました。

  このままでは寝たきりで生涯を送ることになる・・・・でも両親はズリハンを見殺しにしなければならないのです。チェチェンの多くの家族がそうであるように、戦争で財産といえるものはすべて失ってしまったからです。
 
ズリハンにもう一度あの笑顔を取り戻させたい、自分の足で立たせ、歩かせたい。
  ズリハンと両親の願いを叶えようと思い治療費支援募金よびかけを開始しました。
 チェチェンではこの戦争でほんとうにたくさんの子どもが命を奪われ、障害者になりました。ズリハンもそのひとりです。戦争被害を受けた大勢の子どもの中のたった一人ではありますが、一人でも多くの子どもが希望をもって生き抜くことを願っています。

  みなさまの暖かいご支援をお願いいたします。

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